【最終回考察】これで繋がる!ひとつなぎの大秘宝とワンピース世界の天竜人支配を考える

ワンピース考察ワード:ワンピース ひとつなぎの大秘宝 天竜人

Category:ワンピース考察「ひとつなぎの大秘宝

【最終回考察】これで繋がる!ひとつなぎの大秘宝とワンピース世界の天竜人支配を考える

ワンピース世界の支配と自由と天竜人

第一弾では「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」について、本編に描かれた情報からその正体は「支配のない自由な世界」であると考察した。第二弾ではワンピース世界における支配をまとめ、「ひとつなぎの大秘宝」の正体について、具体的に考察する。

研究ワード:ワンピース ひとつなぎの大秘宝 天竜人
2017.02.09 最終更新 3 コメント

前回までの「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」の正体に関する考察

前回は、「ひとつなぎの大秘宝」について、作中のヒントからその正体を次のように考察した。

「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」の正体は、未だ完成しない「支配のない自由な世界そのもの」である。

詳しくは「バギーとガイモンが鍵!?ひとつなぎの大秘宝の正体はあのストーリーにあった」を参照のこと。

それでは、「ひとつなぎの大秘宝」の正体である「支配のない自由な世界」とは何か。

その「世界」とはこれから実現するものであるので、現在のワンピース世界の反対であると考えられる。そこで、「支配のある不自由な世界」とも呼べる現在のワンピース世界を見ていこう。

レッドラインとグランドラインに分断されたワンピースの世界

世界を分断するレッドラインとグランドライン

ワンピースの世界における「自由を阻むもの」として最初に思い浮かぶのは4つに分断された海であろう。

ワンピースの世界は、世界を縦断する大陸「赤い土の大陸(レッドライン)」と、それに対して垂直に世界を一周する「偉大なる航路(グランドライン)」によって4つの海に分断されている。

「レッドライン」によって分断される「グランドライン」後半の海は「新世界」と呼ばれている。

世界政府にとって都合のいい地形

前半の海から「レッドライン」を越えて新世界に入るには、魚人島を通るか、世界政府にマリージョアの通行許可を申請しなければならない。また、「グランドライン」は海王類が住む「凪の帯(カームベルト)」に挟まれており、自由に行き来する事はできないが、海楼石を船底に敷き詰めた政府の船は自由に往来できる。

このように、ワンピースの世界は世界政府にとって非常に都合よくできており、支配しやすい海であると言える。この不自然な地形の理由はワンピース本編では説明されていないが、天竜人が「創造主の末裔」と呼ばれている事から、天竜人によって造られたものである可能性が高い。

さらに、世界政府の旗もこの世界の地形を表していることから、世界政府の支配とはこの地形を前提にしたものであると言える。

ひとつなぎの大秘宝ワンピースの正体とグランドラインワンピース世界政府の旗マーク

スパンダム「あのマークは四つの海と”偉大なる航路”にある170国以上の加盟国の”結束”を示すもの……!!!これが世界だ!!!!」(ワンピース41巻398話)

このシーンの直後にウソップがこの旗を撃ち抜いているが、ワンピース実現のために今度はこの旗が象徴する「世界そのもの」をルフィが破壊すると考えられる。

天竜人によるワンピース世界の支配と差別

天竜人と世界政府による支配

ワンピースでは「支配」や「差別」も自由を阻む目に見えない要因として印象的に描かれている。

「ドラム王国」を支配したワポル、空島を支配した神エネルなどが例として分かりやすいが、それらは以前の記事でも書いたように天竜人と対応している。他にもワンピース作中に描かれる「支配」は天竜人を暗示するものとなっている。

「支配」と「自由」が最も象徴的に描かれたのは「ドレスローザ編」であるが、ここでもやはり、元天竜人であるドフラミンゴが国を支配していた。

ドフラミンゴは国民を「従う勝者」と「逆らう敗者」とに分け、敗者はゴミ同然に闇に隠して国の表面だけを取り繕い、その隠蔽体質は「世界政府そのもの」と表現された。

それを感じ取ったルフィとサボは故郷「ゴア王国」を連想したが、ゴア王国もまた要らぬものを淘汰した「隔離社会」であった。ドラゴンはゴア王国を「世界の未来の縮図」と表現していた。

ワンピース世界の支配

その支配構造は図のように表せる。

先にも見た通り、世界政府が「世界」と呼ぶのは世界政府の加盟国であり、「政府に従う者」を指している。「従わない者」とは非加盟国の国民や海賊含む無法者たちである。

「無法者」とは法に反する者であるが、その法律を作り出すのは政府であるから、政府の「正義」に守られる人々は政府に従わざるを得ず、世界政府の都合のいいように操られている状態と言える。つまり、「正義」と見せかけた「支配」が存在しているのである。

ワンピース世界の奴隷と差別

天竜人が初めて登場したシャボンディ諸島では、「人類売買」が黙認され、やはりここでも犯罪者と世界政府非加盟国の国民が奴隷として売られていた。200年前に加盟国として認められた魚人島「リュウグウ王国」の魚人や人魚への差別も続いており、彼らの存在は未だ深海に隠されていると言える。

しかし、人攫いから人類を買うのは貴族と権力者であり、一般の人間の魚人への差別は恐れから来ると説明されている。

ジンベエ「蔑むのは一部の人間…!! 他は違って見えたがのう わしにはみな…いつも…脅えておる様に見える 海賊じゃからか…?何をそんなに脅える…」
コアラ「…だって何も知らないから…」(ワンピース63巻623話)

そのため、人間との共生を目指したオトヒメ王妃は「お互いを知る」ことで差別を無くそうと強調していた。

よって、ワンピース世界の差別は、未来に起こる「お互いを知る」という事象によって解消されることとなるだろう。そのためには、敗者として隠され、隔離された人々に光を当て、互いを知る必要があるのである。

「ONE PIECE」に込められた意味

ここまで、現在の世界の自由を阻む要因を見てきた。一つは、目に見える「分断された地形」、もう一つは、目に見えない「支配と差別」である。

このことから、「ワンピース=支配のない自由な世界」を実現するためには、4つに分断された海を繋ぎ、天竜人による支配を終わらせ、隠蔽された者達に光を当てて人々が出会わなければならない。

そのことを「ONE PIECE」という名前を考慮して考えると、「ひとつなぎの大秘宝」とは、

  • 自由に行き来できる「一繋ぎの海」
  • 支配や差別を無くして人々を繋ぐ「人繋ぎ」

の両方の意味を含んでいることがわかる。

「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」とは、分断された海を繋ぎ、天竜人による支配と差別を無くして人々を繋ぐことで完成する「支配や差別のない自由な世界」のことである。

海賊王と「ひとつなぎの大秘宝」

最後に、海賊王と「ひとつなぎの大秘宝」の関係も見ておこう。一般的には海賊王とはグランドラインを制覇し、ラフテルに辿り着いた者の称号であるが、コビーは以下のように発言している。

海賊王ってゆうのは この世の全てを手に入れた者の称号ですよ!!? つまり富と名声と力の”ひとつなぎの大秘宝”…あの「ワンピース」を目指すってことですよ!!?(1巻2話)

この発言から、「ひとつなぎの大秘宝」と「海賊王」には何かしらの関係があるようである。

海賊王を目指すルフィはたびたび海賊王のことを以下のように語っている。

レイリー「キミにこの強固な海を支配できるか!?」
ルフィ「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」(ワンピース52巻506話)
ルフィ「おれは”海賊王”になるんだよ!!! 偉くなりてェわけじゃねェ!!!」(中略)
バルトロメオ「なんか言いてェ事がわがってきたべ ルフィ先輩にとっての”海賊王”の意味が 偉いんでねぐて”自由”……!?(ワンピース80巻800話)

同じことを「海賊王」と呼ばれる以前のロジャーも語っている。

ロジャー「おれは”支配”に興味がねェんだよ シキ!!!やりてェ様にやらねェと海賊やってる意味がねェだろ?」(ワンピース0巻)

この2人に共通するのは、「支配」には興味を示さず「自由」を求めている点である。

海賊王とワンピースの関係は定かではないが、ルフィの目指す海賊王像と「ひとつなぎの大秘宝=支配のない自由な世界」という部分も近い内容となっている。

尾田先生が語る「ワンピース」の正体

ワンピース本編ではないが、以下の記事にワンピースの正体に迫る尾田先生のコメントがある。

さくらももこ「ワンピースは自分の心の成長でしたみたいな事じゃないよね?」 
尾田先生「あはは、そんなオズの魔法使いみたいな事だけはしません。あれだけがんばって冒険したんだから、キチンとごほうびはあげないと」
(さくらももこ『おめでとう』集英社ムック)

「オズの魔法使いみたいなこと」とは、「オズの魔法使い」のストーリーの中で、知恵が欲しいカカシ、勇気が欲しいライオン、心が欲しいブリキの木こりが、旅の中でそれらを無意識に手に入れたことを指していると思われる。つまり、ワンピースとはそのような「冒険の途中で無意識に手に入れていたもの」ではないという意味だろう。

そして、「ごほうび」とあることから、ワンピースとはルフィが手にして喜ぶものでなければならない。

上でも見たように、ルフィが求めるのは「自由」である。「ワンピース=支配のない自由な世界」とは、ロジャーの果たせなかった夢であり、それを達成するであろうルフィにとって最大の「ご褒美」となるだろう。

以上、前回の「ひとつなぎの大秘宝」に関する考察を具体的に説明した。第三弾では、頂上戦争時の白ひげの発言と「ひとつなぎの大秘宝」の正体との矛盾を考える。

「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)に関する考察シリーズ目次

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ワンピース「ひとつなぎの大秘宝」考察  研究ワード:ワンピース ひとつなぎの大秘宝 天竜人

ワンピース世界の支配と自由と天竜人

第一弾では「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」について、本編に描かれた情報からその正体は「支配のない自由な世界」であると考察した。第二弾ではワンピース世界における支配をまとめ、「ひとつなぎの大秘宝」の正体について、具体的に考察する。

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  • エニエスロビーでウソップが世界政府の旗を打ち抜いたとき、ど真ん中に当たったんだっけ……世界政府の旗の中心の●が聖地マリージョアを指してるなら、ルフィが聖地マリージョアの崩壊を試みる展開も考えられそう

    ONE PIECE 2017.02.20 No.5335

  • 海賊王の定義がいまいちわからないんだけど
    ワンピースを手に入れたらなのか
    ラフテルに着いたらなのかどっちなの?

    ONE PIECE 2017.02.16 No.5320

  • ひとつなぎっていうのはポーネグリフの情報をつないでリオポーネグリフを完成させるという意味。歴史を知ったら世界がひっくり返る。でルフィが喜ぶだと思う。

    ONE PIECE 2017.02.11 No.5311

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